一葉の作品といえば、内容が絶賛されているのは知っているけれどとにかく読みにくい・・・というのがホンネのところで、なかなか読む機会の無いのが実情。この『現代語訳・樋口一葉』シリーズは、そこのところで充分うれしいシリーズなのですが、執筆者がすばらしい、なかでも島田雅彦さんの書く『大つごもり、他』が最高。島田さんの洒脱な文章に連れて行かれてしまう。樋口一葉がすごいのか、島田さんの力が大きいのか、その辺のところがわからない、でも本当に美味しいものを少しだけ・・の贅沢な気分を久しぶりに味わいました。 |
このページの情報は 2006年12月25日16時43分 時点のものです。 |