学校で習う「論語」だけでは物足りないので買って読んでみました。
本書は東洋史学の研究者として名高い筆者による論語の新訳である。もともと、論語の解釈についての研究書(『論語の新研究』)の一部であるが、文庫化され非常に手に入りやすくなった。筆者の解釈は伝統的な儒教研究者のそれとは異なっている点で非常に特徴的である。訳語も非常に読みやすく、単に道徳を説くのではなく人間の本質をも分析した『論語』の良さを現代に伝えるものだと思う。もちろん、他の研究者による訳と比べてみると異同が分かってさらに良いだろう。 |
このページの情報は 2006年12月25日16時43分 時点のものです。 |