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「とはずがたり」はほとんど世に知られていない日記本だ。
著者の二条は、鎌倉時代末期を生きた女房。その宮廷内の雅やかで、数奇な個人の運命を赤裸々に描いている。
レビューのタイトルのような詩的な短歌を、現代人はものすことができるだろうか?
きっとできない。
なぜなら、住む世界があまりに違い、また、そんな世界は現存しないからだ。
できないものをない物ねだりしても仕方がないが、彼女の生き様を羨むことはできるだろう。
作品に描かれた詩を注目して読んで欲しい。
恋愛進行形のあなたは、きっと、何かを考えるだろう。
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この主人公、初めはとても可哀想です。
人生通してその美貌ゆえ近寄ってくる男がたくさんいて、愛を見つけられずにいて、若いうちに両親なくすし。
でも、最後の最後、御所様が好きだと気付いて良かったです。じゃなきゃ本当に不幸な人生だったってことになってしまうから。
始まり方も好きです。